NPO法人子どもの森づくり推進ネットワーク

岐阜県 認定こども園「浄心こどもの城」植樹祭レポート

2016年6月19日岐阜県白鳥町「油坂桜パーク」(*注)で「浄心こどもの城」の植樹祭が行なわれました。
4年目となる今回は、認定こども園「浄心こどもの城」となって初めての植樹活動となり、同園ひまわり組親子23組が参加しました。

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このフィールドは約1000平米、1メートル間隔で植付けしていますので計算上1000本の苗木を植えることができますが、今までに植えた約100本の苗木でも既に自然淘汰が始まっていました。虫や小動物の食害にあったのか、移植後活着に至らなかったのか姿かたちのないものや、背丈以上に育った苗木の陰となり、光を求めて横枝を伸ばしたところに積雪で枝折れ枯れ死したものなどがありました。それでも全体として見る限り6割ほど生き残っていますので、健全な森に向け上々の推移をしているものと考えられます。これは村上インストラクター、及び保護者によるフィールド整備尽力に加え、当初よりさまざまな種類の苗木を混植するとともに、常緑樹と落葉樹を交互に植えるなど計画的な取り組みによって、上手くリスクを回避できている成果であるように思えます。

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今回も計画に沿いシラカシ(常)、アベマキ(落)、アラカシ(常)、クヌギ(落)・・の並び順に12種31本が植樹されました。
このフィールドでは、いろんなどんぐりの木と近隣の植生が一堂に集まる森づくりを指向しているため、中には、どんぐりの木には属さないものの、森となる将来に花を期待してエゴノキ、ヤマボウシ、水際には水場を好むトチノキ、エノキを混植しました。

植樹後には、時を経てフィールドを訪れた際当時の思い出を蘇らせるため、浄心こどもの城独自企画として植えた年度と園児名を記載した標柱を立てるようにしています。そのため、先輩園児達が植えた苗を見てまわれるのがこのフィールドの特長となっています。今回の苗と見比べ、植えた後の生命力に個体差があること等々植樹しながら感じとってくれたことと思います。

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4回目の植樹祭終え植栽ボリュームも随分出てきたこともあり、このフィールドでの森づくり計画が具体的に見え始めた感触を得ました。

 

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園長先生より園で育てている苗木の生育が遅いとの報告を受けました。
根詰まりが原因と考えられましたので、村上さんとともに以下提案しておきました。

根張り余地の確保
・積雪を避けることを原則とし、ひとまわり大きいポットへ移し替える(直根性苗はロングポットがお勧め)
・水のやりすぎに注意 根腐れ防止のため表面の土が乾いたらやる程度
・水をやってすぐポット下から水が流れるのが良い土の状態

これから苗づくりする場合
・畑に地蒔きし休眠期に根切りしポットへ移す(ポットは根がすっぽり入るサイズを選ぶ)
・注意事項としてクヌギなど直根性苗は地蒔きで2年以上経過すると人力で掘るのは困難

by:子森ネット中村

 

<活動協力会場情報:油坂桜パーク>
岐阜県「浄心こどもの城」の子どもたちが、植樹フィールドとして活用させていただいている「油坂桜パーク」は、桜をコンセプトに開設された自然体験リゾート施設です。9棟のコテージを中心に、バーベキューサイトや釣り堀、大きな芝生広場もあります。スキー場の跡地に整備された施設ですので、展望台からの見晴らしは絶景です。
詳細は、⇒ホームページをご覧下さい。

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